【第66回『2017年 ラーメン業界の予想』】

らーめん 一郎
 
新年明けましておめでとうございます。本年もご愛顧のほどよろしくお願いします。ということで、2017年がやってきました。昨年末にラーメン業界の総括をさせていただきましたので、年明けの第一弾は2017年に増えそうなラーメンを予想させていただきます。
 
 

■2017年は「貝」がキーワード

2016年は「鮮魚」がキーワードだったと前回書きましたが、その中でもシェル系ラーメンについて触れていたと思います。そしてその「貝」こそが2017年引き続き注目すべきラーメン業界における食材だと予想します。
 
 

■理由1:メディア頻出店での提供

むぎとオリーブ昨年一番メディアに注目されたと言っても過言ではないラーメン店に巣鴨の『蔦』(東京都豊島区)があります。やはりその理由はミシュランガイド一つ星の獲得。生醤油に丸鶏・魚介・そしてアサリを合わせるふくよかな味わいは、日本の料理として認められ海外にも進出しました。さらにミシュラン掲載店で言えば幡ヶ谷の『金色不如帰』(東京都渋谷区)・銀座『むぎとオリーブ』(東京都中央区)のハマグリや『饗 くろ㐂』(東京都千代田区)の味噌ラーメンに使用されるアサリなど、メディア頻出のラーメン店が貝ダシを使用しています。ともなれば新規開業にあたり試行錯誤している方々の選択肢の一つとして「貝」が入って来るのは必然ですね。
 
 

■理由2:一工夫ある美味しそうなビジュアル

業界の流行はいつの時代もメディアが関わるのは前記の通りですが、そのメディアに載るためには何が必要かというと、味はもとより実はビジュアルというものが関わってくることが多いんです。ラジオ以外のメディアならばTV・雑誌・web全て写真が掲載されると思います。今までのラーメンとは少し違う、それでいて美味しさが一目で伝わる絵。その食材としてのニーズに「貝」は絶妙にあてはまります。
 
 

■理由3:作り手と食べ手のニーズの合致

鮮魚系ラーメンは職人としての技術が必要だと前回書きましたが、貝ダシに限って言えばそこまで難しいものではありません。鮮魚には臭み消しのための下処理や包丁技術など求められるものが多いかもしれませんが、貝ならば砂出ししたものを仕入れればあとはシンプルな作業で済むはずです。そして貝の酒蒸しやパスタなどラーメン以外の料理で貝の美味しさは折り紙付きという食べ手のニーズにも合致します。
 
 

■シェル系ラーメンが続々登場

らーめん 一郎
以上により、やはりまだまだシェル系のラーメンは今年も増えそうな予感です。昨年12月にオープンした銀座の『らーめん一郎』(東京都中央区)の「しじみらーめん」や護国寺にオープンした『MENSHO』(東京都文京区)の「潮らーめん」などシェル系ラーメン店が早くも注目を集めています。今年は「貝」に注目してラーメン業界を眺めていただければと思います。
 
 
<イチオシ記事>
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    この記事をまとめると…

  • ラーメン研究家の石山勇人が、毎週オススメのお店を紹介
  • 今週は、2017年のラーメン業界を大胆予想
  • キーワードは「貝」で、流行する3つ理由がある
この記事を書いたライター
石山勇人(いしやま・はやと)
ラーメン研究家。食べ歩いたラーメン店は6000軒を超え、今なお1日2軒のペースでラーメン店をリサーチ&取材に明け暮れる毎日。『王様のブランチ』の出演をはじめ、テレビ番組への出演、企画協力多数。
         

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