【第70回『ムーンライト』】

ムーンライト
 
今週は、ブラッド・ピットが製作総指揮を務めた『ムーンライト』を紹介します!


 

<あらすじ>

 
マイアミの貧困地域で、麻薬を常習している母親ポーラと暮らす少年シャロン。学校では「チビ」と呼ばれていじめられ、母親からは育児放棄されていた。そんなシャロンに優しく接してくれるのは、何麻薬ディーラーのフアン夫妻と、唯一の友達であるケヴィンだけだった。
 
ムーンライト
 
やがてシャロンは、ケヴィンに対して友情以上の思いを抱くようになるが、今のコミュニティではこの感情が決して受け入れてもらえないことに気づき、誰にも思いを打ち明けられずにいたのだが…。
 
ムーンライト


今年の第89回アカデミー賞において、脚色賞、助演男優賞、そして作品賞を受賞した本作は、アメリカ社会に根強く潜んでいる人種差別や、LGBTの方々に対する偏見、そして薬物問題など、現代の世相を反映した物語です。
 
ちなみに去年行われた第88回アカデミー賞は、司会のクリス・ロックや、主催の映画芸術アカデミーの会長が黒人にもかかわらず、役者部門に1人も白人以外の人種の方がノミネートされなかったという理由から「白過ぎるオスカー」などと揶揄されて、黒人映画監督のスパイク・リーを筆頭に数人が授賞式への参加をボイコットしました。
 
ムーンライト
 
その事実を踏まえて、今年『ムーンライト』が最優秀作品賞を受賞したのは、去年の白過ぎるオスカーの反動だという意見があります。僕はその意見に反対するつもりはありませんが、一つ言いたいのは、もしそうだとしても本作が非常に優れた作品である事に変わりはないという事です。
 
主人公・シャロンの成長を3つの時代で綴ったこの物語は、人生とは基本的にままならないものだという概念を観客に投げかけます。ある日の夜中、月の光が輝く浜辺で主人公のシャロンと唯一の友人ケヴィンが心を通わすシーンは、感情の発露が波打つ素晴らしい場面でした。
 
ムーンライト
 
自分の居場所を探し求めるシャロンの心情が胸を打つ『ムーンライト』を是非劇場で体験してみて下さい。
 
 
◇ ◇ ◇
 
『ムーンライト』
3月31日(金)より、TOHOシネマズシャンテ他にて全国公開
配給:ファントム・フィルム
URL:http://moonlight-movie.jp/
 
(c)2016 A24 Distribution,LLC
 
<お知らせ>
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    この記事をまとめると…

  • 映画パーソナリティのコトブキツカサが、毎週オススメの作品を紹介
  • 今週は3月31日に公開される『ムーンライト』
  • 自分の居場所を探し求める主人公の心情が胸を打つ
この記事を書いたライター
コトブキツカサ
映画パーソナリティ。テレビ、ラジオ、雑誌などで幅広く活躍中。映画の年間鑑賞数は500本!Twitter「@kotobukitsukasa」で検索!
         

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