毎月最終金曜日に早めの退社を促し、余暇を楽しんでもらおうという狙いで先月スタートしたプレミアムフライデー。実施前から大きな話題となったが、実際どれほどの企業で取り入れられ、早く帰った人はどう過ごしたのだろうか? 市場調査を行う株式会社インテージが、「プレミアムフライデー」について事前事後に調査を実施した。
 

■9割近くが実施・奨励されず

実施・奨励された?
実施状況について、職場で「実施された」または「奨励された」人の割合は全体の10.5%。事前調査で「実施・奨励されることが決まっている」(2.5%)と回答した割合より8%増加しており、ギリギリで実施に踏み切った企業もあったようだ。とはいえ、9割近くが「実施・奨励されなかった」と答えており、制度を取り入れた企業はまだ少数派。さらに、実際に「早く帰った」人は3.7%にとどまっており、会社側が取り組んでいても早く帰らない、あるいは早く帰れない人もいたようだ。また、勤務先の企業規模別で見てみると、1000人以上の大きな企業では18.3%が実施したが、100人未満の企業では2.4%と、規模によって差があった。
 

■帰るつもりだったけど…

早く帰る意思はあった?
職場でプレミアムフライデーが実施・奨励された人に、早く帰る意思があったか聞いたところ、「早く帰るつもりだった」が47.6%、「早く帰るつもりではなかった」が52.4%と、真っ二つに割れた。さらに、帰る意思と実際の行動をかけあわせて見ていくと、「早く帰るつもりで、早く帰った」は31.3%、「早く帰るつもりではなく、早く帰らなかった」は45.8%となり、予定通りの行動をとった人が多かったが、「早く帰るつもりだったが、早く帰らなかった」という人も16.3%いた。早く帰らなかった人にその理由を聞くと、88.4%が「仕事が終わらなかったから」と回答しダントツ。ほかには「後日仕事のしわ寄せが来る気がしたから」(18.1%)、「職場の周囲の人の目が気になったから」(9.4%)といった声もあった。
 
退社時間は?
また、早く帰った人に、通常勤務と比べてどれくらい早く退社したのか聞くと、「1時間程度(1時間未満も含む)」(31.5%)が最多となり、次いで「3時間程度」(25.6%)、「2時間程度」(24.2%)という結果に。“いつもよりちょっと早め”程度の人も少なくないようだ。また、退社後にしたことを聞くと、1位は「自宅で過ごした」(41.8%)、2位は「食事に行った(レストラン・居酒屋など)」(32.1%)、3位は「買い物に行った」(26.6%)だった。
 

■肯定的な印象を持つ人が減少…

印象の変化
プレミアムフライデーの実施前後で印象の変化を調べた。プレミアムフライデーに対し「肯定的な印象」「どちらかというと肯定的な印象」と答えた人の割合を見ると、事前調査では41.5%だったのに対し、事後では24.8%に減少。逆に、「否定的な印象」「どちらかというと否定的な印象」は20.4%から32.8%に増加した。さらに、実際の行動別で見てみると、「実施・奨励され、早く帰った人」では6割以上が肯定的な印象を持っている一方で、「実施・奨励されなかった人」では3人に1人が否定的だった。
 
賛否はさまざまだが、実際にプレミアムフライデーを体験した人からは概ね好評だったようだ。とはいえ、早く退社できた人はまだまだごくわずか。今後この制度が定着するためには、採用する企業が増え、皆が恩恵を受ける環境が整うことがカギとなりそうだ。さて、2回目となる明日はどうなるのか? 引き続き注目していきたい。
 
 
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【調査概要】
調査方法:インターネット調査
対象:京浜エリア(東京、神奈川、千葉、埼玉)に在住する20~59歳の有職男女2235人(1日7時間以上勤務)
※事前調査(2017年2月3日~2月6日)でプレミアムフライデーを「知っている」と回答した人で、かつ勤務先でプレミアムフライデーを「推奨・実施することが決まっている」または「わからない」と回答した人
調査期間:2017年2月24日~2月27日
 
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    この記事をまとめると…

  • 職場でプレミアムフライデーが「実施された」または「奨励された」人の割合は全体の1割
  • 会社から実施・奨励され、早く帰るつもりだったが、仕事が終わらず帰れなかった人も…
  • プレミアムフライデーの事後調査では、肯定的な意見が減少した
この記事を書いたライター
難波(WB編集部)
カープファン歴40年。脚本家との二足のワラジスト。
         

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