保育園を公園の敷地に建てる「公園内保育園」が、この4月から日本で初めて開園するなど、改めて子どもと公園の関係が注目されている。そこで、公園に関する情報サイト・公園のチカラLABを運営する株式会社キャップスアソシエーションが、0~6才児の母親を対象に「乳幼児・幼児が安心して遊べる公園」に関する調査を実施した。
 

■外遊びは大切だけど…

子どもと公園について
子どもの成長のために、公園などで体を動かす外遊びが大切だと思うか聞いたところ、「とても大切」(60%)と「大切」(36%)を合わせ96%が「大切」と回答。しかし、子どもを公園に連れて行く頻度を聞くと、週1回以上連れて行く人は約半数の54%にとどまり、「ほぼ毎日」はわずか8%、「ほとんど行かない」が21%もいた。頻度が週1回未満の人にその理由を聞くと、「近くに行きたくなるような魅力のある公園がない」(48%)が最も多く、次いで「仕事などが忙しく、連れて行く時間がない」(32%)となった。
 

■こんな場所はイヤ!

育児の観点で考えると、どのような公園が望ましいと思うか複数回答で聞くと、82%が「子どもを安心して遊ばせることができる公園」と回答、次いで「住まいの近くにある身近な公園」(73%)、「楽しい遊具のある公園」(51%)となった。
 
遊ばせたくない公園とは?
逆に、子どもを遊ばせたくない公園の要素として最も多かったのは「鳩やカラスが群れていたり、犬や猫のフンがある」(57%)、次いで「ゴミ箱にゴミが溢れていたり、トイレに清潔感がない」(51%)、「中高生がたむろしており雰囲気が悪い」(50%)となり、衛生面や雰囲気を重視していることがうかがえる。また、遊具の安全性や、年長の子どもたちの遊ぶボールがぶつかりそうなど、安全面を懸念する声も多数。さらに、小さな子どもは直前にならないと「トイレに行きたい」と言わないことも多いため、トイレがない公園も敬遠されがちのようだ。
 

■公園にあると嬉しいもの

有ったら嬉しいものは? 
子どもを遊ばせるために公園にあったら良いと思う施設・整備を複数回答で聞いたところ、トップは「幼児用トイレ」(61.7%)となった。続いて「幼児用の手洗い場や水飲み場」(59.3%)、「日よけスペース」(56.8%)、「ベンチ」(50.1%)などがあがり、幼児が1人で使用できる設備や、休憩ができる設備が上位に並んだ。そのほか「乳幼児や幼児に限定した安全な遊び場・遊具」「芝生の広場」「オムツ替えスペース」などを求める声も数多く寄せられた。
 

■専門家が考える理想の公園とは

元玉川大学教育学部教授の荻須隆雄氏に、どんな公園が理想的か聞いた。荻須氏によると、「公園では“子ども”とひとくくりで考えることは安全性を損なう可能性があります。理想を言えば、1~3才未満、3~6才未満、6~12才という3つの年齢帯に分けて、安全性や発育・発達の観点から、それぞれの年齢帯に応じた施設・設備の要件を考える必要があります。規模の大きな公園なら、年齢帯でエリア分けすることができますし、小さな公園なら、いずれかの年齢帯に重点を置いた公園の検討・整備も今後は必要と考えられます」と、子どもの年齢によって遊ぶエリアを選べることが望ましいとのことだった。
 
遊びの中からさまざまなことを学び、成長していく子どもたち。そんな子どもたちがのびのびと遊べ、親も安心して連れて行きたくなるような公園の整備が、今後進んでいくことを期待したい。
 
 
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【調査概要】
調査方法:インターネット調査
対象:全国の0~6才児を育てる20~40代の女性551人
期間:2016年12月12日~13日
 
<お知らせ>
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    この記事をまとめると…

  • どのような公園が望ましいか質問すると、8割の母親が「子どもを安心して遊ばせることができる公園」と回答
  • 遊ばせたくない公園の要素を尋ねると、不衛生や雰囲気の悪さを挙げる意見が多数だった
  • 子どもを遊ばせるためにあったら良いものを尋ねると、トップは「幼児用トイレ」だった
この記事を書いたライター
難波(WB編集部)
カープファン歴40年。脚本家との二足のワラジスト。
         

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