【第52回『阪神大賞典』】

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この週末は月曜日が春分の日ということで、3日間も競馬に浸れます。開催されるどの重賞レースにもいろいろな思い出が浮かんでくるのですが…このコラムを書くにあたっては、もう『阪神大賞典』のあの名レースを語るほかありません! 今週は、「ナリタブライアン」と「マヤノトップガン」が繰り広げた伝説のレースをご紹介しましょう。
 
 

■ケガからの復活かけ…

 
阪神大賞典は、春のGI『天皇賞(春)』へのステップレースとして見逃せない一戦。ここから年間の重要レースに向け始動する実績馬も多いです。そのため、GIIレースでありながら、毎年強豪メンバーがそろって出走します。1996年、この日の阪神競馬場には、約6万人ものファンが詰めかけました。お目当ては当然ナリタブライアンとマヤノトップガン。ナリタブライアンは、“シャドーロールの怪物”という愛称で呼ばれるほど、圧倒的強さで1994年のクラシック三冠を制覇し、その年の冬には『有馬記念』でも優勝した名馬です。しかし、さらなる活躍が期待される中、翌年はまさかのケガ…復活を心待ちにされていました。一方の、マヤノトップガンは、1995年の『菊花賞』と『有馬記念』を連勝! その年の年度代表馬に輝くなど、勢いに乗り絶好調の頃でした。
 
2頭とも超一流馬。この激突を一目見たいと思う気持ち、すごく分かります! 阪神大賞典の当日、1番人気に推されたのはマヤノトップガンで、単勝オッズは2.0倍でした。ナリタブライアンは、ケガの影響が気にされながらも復活を信じるファンも多く、かなりの接戦。単勝オッズは2.1倍でした。
 
 

■伝説の大接戦

 
伝説のレース!
 
レースは、平均的なペースで、緩い流れで進んでいきます。マヤノトップガンが好位(前方4~5番手あたり)につけ、ナリタブライアンはそれを見るように中団に構えます。レースが動いたのは最後の第3コーナーに入る直前。マヤノトップガンが先団に迫り、そのまま一気に先頭に立ちます。それを見たナリタブライアンが猛追! ペースが一気に上がり、緊張感が高まります。ナリタブライアンがマヤノトップガンと並ぶ頃には、もうこの2頭だけが別の次元に。3コーナーを回った早い段階から一騎打ちが始まり、並走したまま4コーナーを回って直線へ。マヤノトップガンが抜け出そうとしますが、ナリタブライアンも必死に食い下がり、差を詰め替えします。
 
「ナリタブライアンか、マヤノトップガンか! マヤノトップガンか、ナリタブライアンか! ナリタブライアンか、マヤノトップガンか! 2頭全く並んだ!」レース映像を見る度に手に汗にぎる実況です。並んだままゴールし、どちらが勝ったのか分からない6万人の目が、じっと掲示板に注がれます。そして、1着に表示されたのは、ナリタブライアン! 完全復活を果たした王者ナリタブライアンは、大歓声で祝福されました。
 
ちなみに、3着との着差はなんと9馬身も。2頭のデッドヒートは、まさに伝説のレースとなりました。当時のVTRを見ると、マヤノトップガンが動き出して先頭に並ぶくらいのタイミングで、画面後方にナリタブライアンが顔に着けた馬具・シャドーロールがチラッと見えるんです。ドラマの結末を知っていても、それを見るたびに「来た来た~!」って興奮しちゃいますね。
 
今年の阪神大賞典にも、注目の強豪馬が集結します。2頭がつくった伝説を塗り替えるようなレースを期待しています!
 
今週は、1996年に開催された『阪神大賞典』を紹介します。
 
レースの予想にも興味を持ってくださった方は、私のブログYouTubeもチェックしてくださいね!
 

■今週の調教予想

 
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    この記事をまとめると…

  • ファン歴10年の競馬アイドル・天童なこが、競馬の魅力やロマンをわかりやすく紹介
  • 今週は、1996年に開催されたGIIレース『阪神大賞典』
  • 「ナリタブライアン」と「マヤノトップガン」の大接戦は伝説に
この記事を書いたライター
天童なこ(てんどう・なこ)
競馬ファン歴10年の競馬アイドル。好きな馬は「ライスシャワー」「ダイワスカーレット」「ネフェルメモリー」。Twitter「@tendonako」で検索! 3月25日(土)JCOMテレビ「笑福亭鶴光の オールナイトニッポンTV@J:COM」22:00~24:00OA
         

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