【第50回『弥生賞』】

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今週はGII『報知杯弥生賞(以下、弥生賞)』が開催されます。弥生賞は、3歳馬のための伝統ある“クラシックレース”の1つGI『皐月賞』のトライアルレース。3着までに入ると皐月賞の優先出走権が与えられます。そのため、なんとか権利を勝ち取りたいと、どの馬も必死で挑んでくるわけです。そんな中、過去には地方所属ながら、JRA所属の有力馬を相手に熱戦を勝ち上がったすごい馬がいるんです! ここまで読んで、ピンとくる方もいると思いますが、今回は「コスモバルク」をご紹介します。
 
 

■人気馬を蹴散らす!

 
コスモバルクの父親「ザグレブ」はアイルランドで活躍した馬でしたが、その子どもたち、つまりコスモバルクの兄弟たちは目立った成績が上げられませんでした。そのため、コスモバルクの売却先が決まるまでには、結構時間がかかったそうです。最終的に400万円と安値で購入され、田部和則厩舎に所属し、地方競馬のホッカイドウ競馬でのデビューが決まります。
 
デビュー戦は2着でしたが、次走ですぐに勝ち上がるとその後も好走。初めて中央競馬に挑戦したのは、東京競馬場での『百日草特別』でした。それまで砂のダートコースを走っていたコスモバルクにとって、初の芝のレース挑戦となり、当日は出走した11頭のうち9番人気、単勝オッズは65.2倍とまったく人気がありませんでした。しかし、レースでは向正面で先頭に立ち、押し切り優勝! コースレコードタイムでの勝利となりました。続くGIII『ラジオたんぱ杯2歳ステークス』では、初めての重賞レースに挑戦。北海道から阪神競馬場までの長距離輸送が不安視されて、4番人気という評価でしたが、コスモバルクは見事に逃げてレースを作り、最後の直線で人気馬「ミスティックエイジ」に抜かれるも再度差し返し優勝! 重賞レースのタイトルを獲りました。ちょうど同じころ、同じ父を持つ「コスモサンビーム」がGI『朝日杯フューチュリティステークス』を勝ったこともあり、コスモバルクへも俄然、クラシックタイトル獲得への期待が高まります。
 
国内外で活躍したコスモバルク
 

■地方馬の前に立ちはだかる壁

 
ラジオたんぱ杯2歳Sを勝ち上がり、出走できるレースのクラスを決める要素の1つである収得賞金は2200万円に達していました。2200万円という額は、中央競馬に所属の馬であれば確実にクラシックレースに出走できる額なのですが…コスモバルクは地方競馬所属馬。クラシックレースの皐月賞に出走する為には、トライアル競走で優先出走権を得るほか方法はありません。そして陣営が選んだのが弥生賞でした。
 
レースでは、逃げ粘る「メイショウボーラー」を交わし優勝! 見事、皐月賞の優先出走権を獲得することができました。残念ながら、皐月賞では2着と破れてしまい、クラシックのタイトルを得ることはできませんでしたが、その後海外GIを勝つなど活躍しました。生涯ずっと地方に所属しながら中央馬、そして世界と戦ったコスモバルク。地方馬の意地と夢をみせてくれた一頭です。
 
今週は、『弥生賞』で活躍を見せた「コスモバルク」を紹介します。
 
レースの予想にも興味を持ってくださった方は、私のブログYouTubeもチェックしてくださいね!
 

■今週の調教予想

 
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    この記事をまとめると…

  • ファン歴10年の競馬アイドル・天童なこが、競馬の魅力やロマンをわかりやすく紹介
  • 今週は、GIIレース『弥生賞』で活躍を見せた「コスモバルク」
  • 地方競馬所属ながら中央でも活躍し、国内外のレースで勝利
この記事を書いたライター
天童なこ(てんどう・なこ)
競馬ファン歴10年の競馬アイドル。好きな馬は「ライスシャワー」「ダイワスカーレット」「ネフェルメモリー」。Twitter「@tendonako」で検索! 3月25日(土)JCOMテレビ「笑福亭鶴光の オールナイトニッポンTV@J:COM」22:00~24:00OA
         

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