明日3月4日(土)より、『映画ドラえもん』シリーズの最新作『映画ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険』が公開される。昨年3月に公開された『映画ドラえもん 新・のび太の日本誕生』は、シリーズ36作目にして初の興行収入40億円を突破し、その人気は加速している。はたして、37作目となる本作ではどんな大冒険が描かれるのだろうか?
 
『映画ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険』
 

■舞台は10万年前の南極!

本作でドラえもんたちが冒険を繰り広げるのは、10万年前の南極大陸。氷の下の古代都市、さらにはスノーボールアース理論など、原作者の藤子・F・不二雄の得意とする「S(すこし)・F(ふしぎ)」が満載の大冒険が描かれる。監督は、スタジオジブリで『千と千尋の神隠し』(2001年)の監督助手を担当し、『青の祓魔師 ―劇場版―』(2012年)で監督デビューを飾った高橋敦史氏。ゲスト声優として参加した浅田舞、織田信成、お笑いコンビ・サバンナにも注目だ。
 
<ストーリー>
真夏の暑さに耐えかねたのび太たちが向かったのは、南太平洋に浮かぶ巨大な氷山。ひみつ道具「氷細工ごて」で遊園地を作っていたのび太たちは、氷漬けになっている不思議な腕輪を見つける。調べてみたところ、腕輪が埋まっていたのは人が住んでいるはずもない10万年前の南極だった。ドラえもんたちは、腕輪の落とし主を探して10万年前の南極に向かうが…。

 
 

■タイムトラベル傑作3選

映画ドラえもん シリーズでは、原作者の藤子・F・不二雄氏が愛したさまざまな「S(すこし)・F(ふしぎ)」な舞台設定が楽しみどころの1つ。過去、ドラえもんたちが冒険してきた舞台を振り返ると、宇宙、地底、海底、魔界など、1度は行ってみたいワクワクする設定ばかり。本作では、10万年前の南極が舞台になっているが、過去・未来などタイムトラベルを扱った作品は数多く、藤子作品の真骨頂といってもよいほどだ。ドラえもんを通して、地球や世界の歴史に興味を持った子どもたちも多いだろう。これまでタイムトラベルが描かれた『映画ドラえもん』シリーズの中から厳選した3作品を紹介する。
 

【第1作『映画ドラえもん のび太の恐竜』(1980年)】

シリーズ第1作の舞台になったのは、恐竜が生息していた白亜紀(約1億4500万年前から6600万年前)。ティラノサウルスの爪の化石を自慢するスネ夫に対抗し、化石探しを始めたのび太は偶然にも恐竜の化石を発見する。タイム風呂敷で化石を孵化させ、生まれた恐竜にピー助と名付け可愛がるが、成長するにつれ飼いきれなくなってしまう。のび太は、ピー助の本当の幸せを願い白亜紀に帰すが、本来の生息地とは異なる場所に帰してしまったことに気付く。ピー助を救うため、のび太たちはふたたび白亜紀に向かう…。
 
タイムマシンの故障、未来から来た恐竜ハンターの登場など次々と襲うピンチ、そしてシリーズ屈指の感涙のラストは見逃せない。ちなみに、恐竜の化石を発見したと興奮するのび太にドラえもんが放ったセリフは「ナウマンゾウのうんこかもしれない」という意外にも冷静なものだった。2006年には『映画ドラえもん のび太の恐竜2006』としてリメイクされた。
 

【第10作『映画ドラえもん のび太の日本誕生』(1989年)】

シリーズ10作目の舞台になったのは、7万年前の古代日本と中国大陸。ママに叱られてばかりののび太は、家出しようとするものの適当な場所を見つけられない。また、しずかちゃん、ジャイアン、スネ夫の3人もそれぞれの理由で家出を決意し、まだ人間がいなかった7万年前の日本に家出することに。そこで原始時代をまねた服を着て夢の楽園を作り、思うぞんぶん遊んだ5人はいったん現代に戻る。すると突然、時空乱流に巻き込まれた本物の原始人の少年・ククルが現れる。自分たちヒカリ族は、精霊王ギガゾンビ率いるクラヤミ族に襲われ、両親も連れて行かれてしまったと話すククル。ドラえもんたちは、ヒカリ族を救うため7万年前の中国大陸に向けて出発。敵のアジトを発見するも、一人はぐれてしまったのび太は雪の山中で命尽きようとしていた…。
 
のび太の家出が、日本史を左右する大冒険にまで広がっていくスケール感が楽しい。なお、しっかりもののドラえもんまでが家出を決意したのは「パパが部長のハムスターを預かることになった」というのが理由。ネズミに耳を齧られたトラウマは相当なものらしい。2016年に『映画ドラえもん 新・のび太の日本誕生』としてリメイクされた。
 

【第19作『映画ドラえもん のび太の南海大冒険』(1998年)】

シリーズ19作目の舞台は、17世紀のカリブ海。夏休みの宿題に「海の研究」をすることになったのび太。しかし、「宝島」という本に夢中になり、脳裏は宝探しでいっぱい。ドラえもんに頼みこみ、しずかちゃんたちと宝探しごっこを始めるが、突如現れた本物の海賊船に襲撃され、のび太は海に投げ出されてしまう。一方、ドラえもんたちは四次元ポケットを無くしてしまい、のび太の行方を探すこともできず途方に暮れる。その頃、のび太はピンク色のイルカ、ルフィンに助けられ、不思議な島に漂着していた。そこに未来から来た時間犯罪者キャッシュが現れ…。
 
「宝探し」というキーワードに、大人も子どもも冒険心をくすぐられるはず。また、ジャイアンと海賊の娘ベティが育むほのかな恋にも注目だ。第53回毎日映画コンクールでは、アニメーション映画賞を受賞した。
 
 
過去にタイムトラベルを描いた作品を振り返ると、シリーズ屈指の人気作や感動作ばかり。タイムトラベルは、それだけ人の心を惹きつけてやまない魅力があるのだろう。そうした意味でも10万年前の南極が舞台となる本作への期待も膨らむ。『映画ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険』の公開を機に、タイムトラベルを扱った過去作品も、ぜひ家族と一緒に楽しんでみてはいかがだろう。
 
 
◇ ◇ ◇
 
『映画ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険』
3月4日(土) 全国東宝系にてロードショー
配給:東宝
URL:http://doraeiga.com/2017/
 
(C)藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK 2017
 
<お知らせ>
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    この記事をまとめると…

  • 3月4日(土)から『映画ドラえもん』シリーズの最新作『映画ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険』が公開される
  • 本作でドラえもんたちが冒険を繰り広げる舞台は、10万年前の南極大陸
  • 過去作品でも『映画ドラえもん のび太の恐竜』『映画ドラえもん のび太の日本誕生』など、タイムトラベル作品は名作ばかり
この記事を書いたライター
難波(WB編集部)
カープファン歴40年。脚本家との二足のワラジスト。
         

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